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出来が八分仕上がり。もう全盛期ほどの力はない。外国帰りで衰えている。すでに世代は交代した――そんな数々の「本命消し」下馬評を物ともせず、オルフェーブルは今日、ラストランの有馬記念を勝利した。▼4角の時点でモノが違った。先頭に変わった直線ではもう誰一人寄せ付けない、近づける気配さえ見せない脚色で、千切る千切る8馬身差の圧勝劇。あんなパフォーマンスをされては、馬券を外した穴党も賞賛を送るしかない。たしかに怒号も嘆きも聞こえてこない、素晴らしいゴール後のWINSであった。「これは強すぎる。」「素直に褒めるしかないわ。」モニターの向こうと一体化する拍手。▼そんな言葉が漏れてくるとき、間違いなく皆、競馬がギャンブルだということなど忘れているのだ。競馬を単なる金儲けだと謗る人にこそ、外れた人たちが笑顔で拍手を送るという、彼の論理では説明できないこのシーンを見て欲しい気がした。年の瀬に感動をありがとう。
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