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なんでも出来る便利なミドルウェア、という非常に不便な代物がある。ましてその開発者が社を離れていようものなら悲惨なことだ。九分九厘、メンテナンスを担う人はいなくなる。秘伝のタレは腐り、遠からず耐え切れない異臭を放つようになる。▼「なんでもできるシステム」ほどシステム設計の初心者が陥りやすい罠はない。自分が創る仕組みを未来永劫、誰も編集する必要は生じないだろうという妄想は、システムの自由度を増やしカスタマイズ性を減らしていく。200種類のファイル入力形式に対応したアプリケーションのヘッダ解釈部分に微修正を加える必要が生じたとき、編集者が強いられるのは恐らく200箇所を超える修正だ。あれにもこれにも対応しているシステムを拡張するのは極めて難しい。▼プログラムの開発者に求められるのは、「あれもこれも」ではなく、「これだけできる」と「あれだけできる」とを上手に組み合わせて問題を解決するセンスである。
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