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月曜日からカレーが食べたいと言い続けてついに今日、目的の店に入ることが出来た。月曜満員、火曜は臨時休業、水曜定休、木曜満員……ついこのあいだまでは、昼だろうと夜だろうと入れないことはなかったような、隠れ家的な名店だったのだ。それが、地元の紹介雑誌に取り上げられて以来、この大盛況である。今日も、滑り込んだ後から何人もの人が、扉を開けては残念そうに去っていった。細いビルの側面から、非常階段のように狭い階段を登って、三階まで辿り着いた先にある小さな個人店舗とは思えない。▼もちろん味を猛プッシュしていた身としては、多くの人が店を知って、気に入ってくれて嬉しい気持ちもあるが、そのせいで自分が食べられなくなったのは純粋に悔しい。いつでも道端で演奏していた大好きな地元のアイドルが、全国で大ブレイクして全くチケットの取れない歌手になってしまった気分とは、こういう感覚だろうか。隠れ家の発掘も良し悪しである。
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