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最後に読んだSFが何かと言われると題名が出てこないほどSF離れしていた私は、いま新鮮な気持ちで名作SFの最新訳を進めている。70年代英国SFの最高峰と言われる作品、という紹介だけでわかる人にはわかるのかもしれない。読了次第レビューする。そうだそうだ、SFというのはこんなふうに世界へ没入していくんだ、この想像力の沈み込み具合が独特なんだ――と物語に溶け込んでいく自分自身を面白く思いながら、眠い目をこすりつつ頁をめくる。小説自体、久しぶりかもしれない。▼SFは嫌いではない。嫌いではないが、コミュニティの閉鎖性には少々参る。1000冊読まずにSFを趣味と語るなという文言は、誇張された冗談以上に趣味人の本音が透けて見えるようだ。この選民的排他性、どこかに似た世界があったような……。▼閑話休題。情報時代の渦中、もはやフィクションの塊と化したこの現実を相手に、SF作家の想像力が追いついてくるかどうか。
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