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この頃、完全に生活リズムが朝方に固定されてしまい、夜は十時過ぎまで起きていられなくなっている。眠れない眠れないで深夜まで起きていたときに比べれば体調は遥かに良いし、本来あるべき姿だとも思うが、なにしろ早朝四時台や五時台に起きても出来ることは限られているので、こうして執筆を朝回しにしたり、始発にほど近い電車で出発して喫茶店で本を読んだりという、有意義だがぼんやりとした時間の使い方になっている。深夜テンションは、あれはあれでなかなか偉大なものだ。▼そんなわけで本は進み、ふたたびハヤカワ新装版の”黒背”より、フィリップ・K・ディック『偶然世界』を読了。ディック初の長編小説だ。『ユービック』ほどの破壊力はないが、相変わらずの弾け飛んだ設定とガジェットの数々を、脳内で一貫性のある世界に組み立てていく作業は楽しい。またもや最後には首を傾げたものの、これはこれでひとつの哲学的な、訓示的な終幕なのだろう。
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