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部内の情報共有戦略が、シニアリーダーたちのあいだで明らかに相反している現状がたいへん気になっている。▼とくに大きなプロジェクトを率いる二名の同格リーダーは、かたや全の有益な情報はドキュメントにまとめて公開すべきだという知識の「形ある蓄積」を推進し、かたや文書をまとめると口頭で情報を伝える努力をしなくなるし、どうせ書き殴られたアーカイブなど誰も見るわけがないので、大切なことは対面で話して伝えるべきだという「口頭による伝承」を啓蒙している。どちらも真実の側面を照らしているだけに、いずれを踏襲しても怒られる下の立場はつらい。▼私は、どちらに与するとも言いたくないが、対面で話して伝えるのが好きで、文書を書くなら徹底的にわかりやすく、構造化されたものを残すというスタンスを保っている。高コストなのは百も承知だが、伝達手段の多様を憂えて「何も伝えない」というシニシズムに陥るくらいなら、苦労も上等である。
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