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『プロセッサを支える技術』にひきつづいて同著者の『コンピュータアーキテクチャ技術入門』を読んでいる。メイントピックは同じで、四年後の新刊。扱うテーマがストレージやデータセンターなどクラウドを意識した領域や、前著より詳しいGPUの解説など、時代に則して広がりを見せている。▼まだ途中だが、「プロセッサ」とは何かを解説するための<流れ>を重視していた前著に対して、こちらは各用語や概念の<詳細>を重視している印象だ。プロセッサユニットの内部構造、アダーの動作解説、キャッシュコヒーレンシのプロトコル、高速化技術からマルチプロセス化技術まで、前著で説明不足だった箇所を補っている。痒いところにちょうど手が届いたようで、非常に嬉しい。▼同シリーズの他の本が全てこの本、この著者と同じクオリティを提供しているなら、関連の薄い分野の本でもひと通り読んでおきたいくらいである。技術評論社、このたびたいへん見直した。
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