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マーティン・レディ『C++のためのAPIデザイン』読了。最近のC++系書籍の中では三指に入る当たり本。ただし後半が役に立つかどうかは読者がどういうプログラマ職に就いているかによる。▼7章まではC++プログラマなら誰にでも役に立つ。役に立つというより、ここに書いてある知識を知らずに職業プログラマとしての中級者の壁を越えるのは不可能と言ってもいい。APIを磨くということ。自分の世界だけで完結する趣味のプログラミングでは意識を徹底するのが難しい。▼8章以降は本格的なライブラリ作成者のための具体的なアドバイスになる。後方互換性、バージョン管理、ドキュメント、自動テスト、スクリプト、プラグイン拡張性の確保、などなど。縁のない人には縁のない内容だが、もし社内ライブラリを使用してプログラムを書いているなら、彼らがどういう苦労の末にそのライブラリを創り上げたかを理解し、仲良くやっていくのには役立つはずだ。
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