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技術翻訳の難しさは想像に難くない。こと情報速度の早い領域の技術本は、何はさておき一刻も早い上梓が求められる。洒落た日本語訳を悠長に模索している時間もないので、仕方なく直訳気味の不格好な訳になってしまう。初訳の技術本に読みやすい日本語を求めるのは酷というものだ。▼とはいえ、それだけは駄目だろうと言いたくなるがっかり訳もある。わけてもつらいのが専門用語の過剰訳だ。カタカナの英語呼称が通称の言葉を無理やり訳されると非常に読みにくい。もしも頂点陰影機とか三角形準備とか言われたら、グラフィックスパイプラインの理解もガタ落ちである。影マップ。なんのことだ。なんだシャドウマップか。たしかに影マップと呼んでいた時期もあるが……。▼意訳しすぎと言われない線を守りつつ読みやすい翻訳を書くのは難しい。翻訳が拙くて読みにくいという評価を技術本に下すのは避けようと思いつつ、やはり今の本はところどころつらいなと思う。
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