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批評家の不在が創作者の不幸という考え方は、漠然と理解していたものの、案外言語化された明快な主張に出くわすことがなかった。西沢立衛氏のコメントから。▼「すごい批評家がいると、建築家は緊張する。そっちから光を当てられると、自分の建築はどう見えてしまうんだろう、自分はどんな言葉に置き換えられてしまうのか、そういう具体的な緊張があるはずです。」「逆に、批評家の言葉は人を解放もします。ぼくらは言葉で勇気づけられる。でも、批評家のいない社会は平等で、なんとなく建築家として快適にいろいろ提案できてしまう。批評家不在の時代というものは、創作という意味ではむしろハンディだと思います。」▼ニュースサイトのヘッドラインを斜め読みしただけで万事を了解したかのように振る舞う解説者が氾濫するこのご時世、創作者は抑圧から解放されて自由になりすぎたのかもしれない。どこかで誰かが痛いところをつかなければ。真の批評家が要る。
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