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やや気は早いがプロジェクトが終わって休暇を手にしたら、学生のとき趣味にしていた国内旅行が久々にしたいと後輩が言い出した。ミスリーディング承知の出だしだが、まさか旅行嫌いの私が言うはずもない。アテもなく北から南までまわるのもいいが、今回は世界遺産をいちどに制覇するのも楽しそうだと言っている。私もそれは楽しそうだと思う。いいじゃないか、それがいいと素直な後押し。これまた気の早い話だが、来年の春夏は土産話にこと欠くまい。▼旅行が羨ましいのは、出発してしまえばよほどのトラブルでもない限り完遂するより他にないところだ。いくら壮大な計画を立てても自宅で出来る「コツコツ系」は軟弱な精神では厳しい。三日もすれば自堕落に流されてしまうというものだ。始まれば後は否応なく、自分以外の力に引きずられて大きな経験を成し遂げられる旅行という形は、休暇の過ごし方としてひとつの完成形なのかもしれない。憧れるが苦手である。
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