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「様々な苦闘のプロセスは、すべてモノに転化されて必ず表出してきますからね。」施工過程で現れてくる様相を逆に隠蔽しようとするかのような、情熱で押し切りたいがそうし切れない台北現場のもどかしさを総して曰く、伊東豊雄の弁。産みの苦しみに苛まれたときは思い出してみたい言葉だ。▼しかし夜道にフレーズを反芻していて、ふとこの言い分がどうしても通らない身近なカテゴリがあることに気がついた。染み込んだ汗の量、悪戦苦闘の個人的な軌跡が成果物の出来栄えに現れてくれない無慈悲な領域。プログラミングである。▼「プログラムは思い通りには動かない。書いた通りに動く。」至言。想いを込めても仕方がない。ただ正しくあれば良い。最初から正しく書かれたプログラムが、最も良いプログラムである。私的な四苦八苦という形で埋め込まれたコード・ノイズは、どう間違っても芸術作品のように好解釈をされる余地がない。ただの疵、ただのバグなのだ。
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