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「やっぱり天才というものはあるのですよ。僕らは天才じゃないから、天才のものを読んでみますと、自分がたいへん情けなく思えるのです。それは誰にでもあることで、そんなことを僕ら凡人はあまり気にしてはいけません。「僕は感受性を持っていないのではあるまいか」などと考えてはいけない。そうではないのです。」▼「僕ら凡人は、そんなことをくよくよ思っちゃいけない。俺には感受性がないんじゃないか、そんな余計なことを考えちゃいけない。感受性はみんな持ってます。感受性が非常に鋭い人と鋭くない人はあるかもしれないけれど、あんまり鋭いと気が狂うからね、それはそれでかわいそうだ。ちょうどうまい具合に育てばいいけれどね。▼ただ、諸君が持っている感受性を、学問で、あるいは生意気な心で、傲慢な心で、隠してはいけない。諸君の感受性は、傲慢な心さえなければ、どんどん育つのです。そういうふうに考えたほうがいいのではないですかな。」
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