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昨日のスクラップブック、引用のあとにひとこと添えようと思ったら、思いもかけず綺麗に400字でぴたり、収まってしまったので、自分の言葉がゼロという回に前例はないがこれはこれでとそのままにした。語るべきことなしという賛辞。これは誰かの文芸評論のようではないか。小林秀雄『学生との対話』読了。▼終生、もっともな理由から自らの講演を録音で流布することを嫌い、書き起こしの制作をNHKにすら許さなかった小林秀雄だが、この国民文化研究会をはじめ、様々な人々の思惑が積み重なって、彼の貴重な声は今、CDにも文章にもなっている。故人の意に背く非道の業ではないかと言う人もいるかもしれないが、私はやはり、こうして尊敬する人物の肉声と聞いたり読んだりできることが正直に嬉しい。この本もまた、ごくごく純粋に、私と同じような時代を超えたファンのために、その一心で刊行されたものだろう。感謝千万。ありがたく読ませていただいた。
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