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どうして野球の球団なんて応援するのか、自分にはそういう一喜一憂がないからよくわからないという人に、最近、こういう回答をした。ドライな言い方をすれば、応援とは気分の投資である。▼この投資、嬉しい事にゼロサムではない。たいていの場合、負けたときの「がっかり感」より勝ったときの「うきうき感」の方が大きい。それはいつも負けてばかりのチームでも変わらない。そういうチームが勝ったときの喜びは負けの累積鬱憤を帳消しにしてくれる。帳消しどころか、ファンの心のなかでは、黒字として帳簿がつけられる。均してみれば誰も不幸にならない気分の投資場。それがスポーツ、ひいてはエンターテイメントというものではないかと。▼もちろん、普段からこんな覚めた心持ちで試合を見ているわけではない。終盤に追いついてサヨナラ勝ちした日は、仕事が手に付かないこともある。うかれて後輩に奢ってしまうこともある。しかし、こんな見方も面白かろう。
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