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電王戦タッグマッチをダイジェストで見る。初戦と決勝戦だけはフルで視聴、三浦先生と藤井先生の振り飛車・居飛車談義は楽しかった。▼「森下九段&ツツカナ」コンビと「中村六段&習甦」コンビの決勝戦は、短い時間ながら大激戦で、将棋観戦の醍醐味がみっちり詰まっていたと思う。序盤から終盤まで評価値もほとんど互角のまま、30秒将棋にもつれ込んでからは怒涛の攻防、そうしてまさかの詰み逃しも。絶体絶命の窮地を逃れた中村六段、一転攻勢に移るも、見事捌き切って馬の良手ひとつから牙城を落とした森下九段の粘り腰は凄かった。▼こうしてコンビ戦を見ていると、コンピュータは中盤に強いという定説の意味がわかってくる。広すぎる序盤は人の経験と勘で形づくりを進め、限定された可能性の中に良手と悪手が入り混じる中盤ではコンピュータの正確さが物を言い、良型の陣よりも王の詰みを優先する終盤では再び人の知恵が活きてくる。そんな具合である。
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