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夕食休憩の帰りはいつも皆で本屋へ寄る。たいてい誰も何も買いはしないのだが、新刊のタイトルや帯の煽りにツッコミを入れながら、雑談歩きするのが何とはなしに忙しい時期の息抜きになっている。ライトノベルみたいな周りくどいタイトルのビジネス書籍が増えてきたこととか、「ショパン」の表紙にでかでかとラフマニノフの名前が書き並べてある不思議な絵面とか、新潮にしては珍しいロックフェラーの回顧録……。▼そう、今日ふと吸い寄せられた本は、この回顧録であった。失礼かもしれないが、良くも悪くも新潮文庫らしくないチョイスである。それだけに物珍しさがあった。恐らくはサイモン・シンの科学シリーズがきっかけかと思うが、「Science&History Collection」という新しい文庫内ブランドが出来ていて、その新刊らしい。このSHラベルのついた一角は、なるほど、ズルいくらい牽引力のある題材ばかりである。ペンディング中のドラッカーの次は決まった。
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