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CD70枚から成るホロヴィッツの全集、届いた初日に12枚目までインポートして聴いている。全てモノラルなのでサウンドステージはいささか味気ないが、ステレオまで辿り着くだけの余裕がない。なんとか12枚まで頑張ったのは、そこにショパンの「バラード第一番」があったからだ。▼これでバラード第一番はポリーニ、ルービンシュタイン、ホロヴィッツと三音源が集ったわけだが、まったくもって迷う余地もなくルービンシュタインの圧勝である。ホロヴィッツもさすが、魅力というか魔力というか、不思議な磁場を放つ演奏を繰り広げているが、やはりルービンシュタインの演奏が完璧にこのバラードを語り尽くしている。ポリーニはかなり残念であった。▼もともと演奏というタームないしスキームが好きではない私が、こうして名演奏を漁っているのはなんとも逆説的だが、これは読書のときと同じことが起こっているのだと思う。敵を知り、己を知ればなんとやら。
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