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「テクスチャの解像度や描き込み度をひたすら上げていくことにより得られる美麗なグラフィックスのゲーム」と「エネルギー保存則を前提に物理的・光学的現象をシミュレートすることで説得力のあるリアルな映像を提供するゲーム」は、ちょうど「サンプリング音源」と「物理モデリング音源」に対応づけられる。同じ流れを汲んで言えば、「実写」に対応するのが「生演奏」となる。▼もちろん三者三様、それぞれに得意なところと苦手なところがある。サンプリングであれ物理モデリングあれ、よく「生」には表現力が到底敵わないという言い方をされるが、表現力という単語も曲者で、表現したいことを忠実に表現する能力の高さが表現力の高さであるなら、生らしくない映像や音、生身の人間では不可能な挙動を表現したい場合には、「生」の方が表現力は劣るということになる。甲が乙を目指しているわけではないし、上下関係があるわけでもない。タイプが違うのである。
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