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昔々、新潮クレスト・ブックスというシリーズで見かけた、とある本。凄く面白そうだけど、失礼ながらサイズと想定のバランスが何だか絶妙な地雷臭を醸し出していて、数千円もはたいて買う気にはなれなかった。▼そうして、そんな本の存在すら忘れていたのだったが、このたび「S&H」の棚でばったり再会したのがマーカス・デュ・ソートイ『素数の音楽』である。持ち運びやすい文庫サイズに、900円という手頃な価格。私に読んでもらうためにそうなったと言わんばかりの風体だ。ならば読まねばなるまい。『シンメトリーの地図帳』を後回しにして読み始めた。その後で知ったのだが、ポアンカレ予想やケプラー予想とまとめ買いした「シンメトリー」も、デュ・ソートイ著、冨永星訳で完全に同じ組み合わせである。▼現在途上。ようやくラマヌジャンが出てきたあたり。数学的要素は少なめだが、訳と文が素晴らしく数学者列伝としては格別の仕上がりになっている。
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