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将棋連盟文庫より『羽生の法則1』「歩の手筋」編読了。「歩の手筋」「金銀の手筋」の二冊を文庫化にあたって一冊にまとめた大ボリュームが嬉しい。▼読み進んでいくと、いかに自分が歩を使えていなかったかを痛感するばかりだが、そこはしっかり学習するとして、予想外に面白いのは言い回しだ。「これで後手はしびれている」「玉頭だけに迫力満点」などなど、短いセンテンスで盤上の空気を伝える文章のセンスに唸る。そんなところが勉強になるとは思わなかった。▼格言の引用が多いのも助かるところ。事例のあとで格言を紹介してくれるから、知らなかった格言の意味も自然と流れで腑に落ちる。字面だけでも暗唱して損がないのは、「王手は追う手」「王は下段に落とせ」「敵の打ちたいところに打て」「大駒は近づけて受けよ」「焦点の歩に好手あり」「三歩あったら継ぎ歩に垂れ歩」「両取り逃げるべからず」あたり。どれも実戦の場面で、とっさの判断に役立つ。
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