400
Post/Edit Page
手筋を憶えたからといって勝てるわけではないように、プログラミングの読本を読んだからとて、良いプログラムが書けるわけではない。知識だけでは職業プログラムの何たるかはわからないものだ。上達は骨子をどれだけ早く腑に落とすことが出来るかにかかっている。何年もかけていたら後輩に追い抜かれてすぐに用なしだ。競争社会の中の競争社会である。ただしそれは、助けあう競争社会である。▼終盤、解決できない問題を抱えたままデッドラインを越えようとしていた後輩がいたので、自分の作業も逼迫極まりない状況だが、どのみちこのままでは火がつくところ、二日は捨てても仕方ないと助けに入った。先輩風を吹かせたいからか使命感からか、自分の問題を解決するより遥かに手早く仕事をこなしていけたのが不思議な面白さであった。人間、人を助けるときに最も良く力を発揮できるのかもしれない、なんて思ってみたり。だとしたら、素晴らしい生き物じゃないか。
pass:
Draft