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カール・イグレシアス『脚本を書くための101の習慣〜創作の神様との付き合い方』読了。一流の脚本家22人による、脚本家の卵へ向けたアドバイスのまとめ。会話体とはいえ活字みっちりの濃密な380頁は大満足。インタビューの回答がテーマ別に編纂されているところも目新しい。▼パート5はハリウッドという歪なシステムの中で脚本家として成功し生き残るための「売り込み」テクニックの章で、一見、ハリウッド志向でもなんでもない日本の読者には関係のなさそうなところだが、芸術家とビジネスマンの間で絶妙なバランスを取ることに日々苦労する”師匠”たちの姿は、クリエイティブな仕事についている人なら強く共感するだろう。もちろん、その長年の苦労から得た知見に学ぶところもたくさんある。逆説的だが、ある意味、パート5が本書の中で最も「万人受け」する章かもしれない。▼技巧の本ではないが、脚本関連ではスナイダーに続いて星5つとしたい。
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