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派手に動き回るタイプのアクションゲームでは、プレイヤーが立ち止まったり歩いたりしているとき、操作キャラクターをカメラの左側に捉えて見せることが多い。右側に敵や話し相手を配置する格好だ。理由はさまざまある。三分割の法則により、真正面にキャラクターを置くより絵的に見栄えがするから。戦闘を含め、一対一のやりとりが左対右でわかりやすく提示できるから。などなど。▼けれどもこの配置、逆はない。実際、右に主人公を置くようなカメラワークを見たことがある人は少ないだろう。これは恐らく、映像表現における方向の作用が関係している。映画では一般に左から右への移動がポジティブで自然な動きと見なされるため、ヒーローであり正義であるプレイヤーのアクションはこの向きに起こるべきなのだ。逆に言えば、もし主人公が右から左への移動を強いられるとしたら、それはまさしく惨事へ向かっているという不穏な兆候でなければならないのである。
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