400
Post/Edit Page
シンガポールの某社の社長が日本語で挨拶するのを聞いて驚いた。たどたどしくも破綻はしていない日本語の発音が、チームにいるシンガポール出身の先輩とそっくりなのだ。まるで先輩がしゃべっているように錯覚してしまうほど、子音と母音の癖や、音を伸ばすところ詰めるところ、ぴたりと一致するのである。「シングリッシュ」が、聞けばすぐにそれとわかる独特の英語だと言われる所以もわかる気がした。▼日本人の話す英語にも日本人だとすぐにわかるような癖はありますか、といつものカナダ人に聞いてみると、シングリッシュほどは無いと思うが、ときどき日本人しか出さない音、しない言い回しはあるという。日本全国を旅する某趣味人は名古屋出身の顔立ちだけはすぐにわかると言っていたし、耳の肥えた人はロシア人のバイオリンなら聴き分けられるというし、どこまでハッタリかわからないが、地理柄、国柄というのは拭いがたく染み付いているものなのだろう。
pass:
Draft