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好調あれば不調あり、不調あれば好調あり。一時は夢の単独首位に立ったベイスターズも投打噛み合わず七連敗で、最下位も見える不穏な位置まで落ち込んでしまったが、七連敗と云えども最近は復活の兆しも見えていた。あとは時が来れば――という、まさにその時が来たのをきっちり捉えて連敗脱出の貴重な勝利である。ようやく旨い酒が飲めるというわけだ。▼不調のスパイラルを断つのは本当に難しい。不調、つまり勝利の不在は、人の言葉を荒ませる。人への呪詛も自暴自棄も、最初は言葉から生まれてくる。その言葉がやがて無言の思考になって、思考が悪い行動を導いて、その行動が心を蝕んで、蝕まれた心は敗北の未来を描いてしまう。「負け癖」とはまだ優しい表現だ。現実の負け癖は呪いである。解くまで未来を目指せない呪いである。▼だからせめて、誰にでも訪れる不調な時期に深淵へと転がり落ちない戒めをするなら、徹頭徹尾、言葉に気をつけることである。
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