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将棋、名人戦が一進一退の盛り上がりを見せる中、個人的な成績は芳しくなく、相変わらず初段相手に序盤・中盤は駒得かつ形勢有利、しかし詰め切れずに逆転負けのパターンを繰り返している。将棋の恐ろしいところは、相手を詰め切れないと、攻めに使った駒が全て敵に回ってしまうこと。2アウト満塁で3者残塁のままイニングを終えたら、次の相手の攻撃はノーアウト満塁から始まるようなものだ。先に仕留めた方が勝つ。容赦なき殴り合いである。▼こうなると、有利なのに詰め切れないというよりは、「有利だから詰め切れない」というケースの方が目立ってくるのが面白いところだ。将棋は逆転の起こりうるゲームだから、形成は有利でも自玉のまわりが不穏になってくると、今の有利を嵩に「決め」たくなってしまう。敵の猛攻を受けきる自信がないから、これほど有利なら「たぶん行けるはず」という不確定な読みに身を預けて、無理攻めの特攻をしてしまうのである。
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