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6+3=8。7+2=8。不思議な数学。答えは――音程。▼音程表記では、六度と三度を足すと八度になる。同じ音同士が「一度」なので、足し引きの関係となると数字がひとつズレるのだ。「長六度と短三度で完全八度」という字面も、慣れた人なら当たり前に見えるのかもしれないが、初見ではなかなかに納得しがたい世界である。なぜユニゾンを零度と言わなかったのだろう。▼面倒な音程表記の世界だが、半音の数でN度を定義するのは危なっかしい。完全四度と完全五度だけを丸暗記事項として、完全五度を三度+三度に分割したとき、長いほうが長三度、短い方が短三度と導くべきだろう。あとは八度から短三度を引けば長六度が導けるし、長六度と完全五度の間が長二度――と、短や長を0.5のように見なした式で芋づる式に呼び名の判断がつく。完全N度や長短N度をさらに半音増減したければ、文字通り増N度、減N度というわけだ。なんともややこしい話である。
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