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ランナーの盗塁を阻止するために、キャッチャーは捕球した球を正確に、素早く、力強く塁に投げなければならない。そうして重要なことは――かつての名捕手・古田敦也の教えだが――この順番、順不同ではないということだ。確固たる優先順位がある。何よりも正確に投げること。次に、素早く投げること。最後に、力強く投げること。▼正確に、素早く、力強く。どれも必要な要素には違いないが、間違った方向に全力投球された球は単なる暴投、無意味どころか有害だ。また送球が正しくても、ゆっくりしていては肝心の事に間に合わない。そうして、正確で素早く行っても尚、力強さがなければ最後の成果を導くことは出来ないだろう。まさしく、ピーター・ドラッカーの教えにも通じる万能の合言葉である。▼「開拓者、草分けなどと言うが、草を分けるだけならシャベルがあれば誰にでも出来る。重要なのは、その道が正しい目的地に向かって伸びているかどうかである。」
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