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ひきつづきペライアをラベリングしながらヴェンゲーロフのリスニング。単純作業を良曲の発掘で彩る一石二鳥の横着だ。しかし今日は、どちらかというと完全新規の獲得ではなく、耳馴染みのある曲ながら作者やタイトルを知らないものについて、出自を確認する方に重きを置いてみた。▼クライスラー『美しきロスマリン』、ドヴォルザーク『ユーモレスク変ロ長調Op.101-7』、マスネ『タイスの瞑想曲』がとくに驚いた三曲。フランスのオペラ作曲家、ジュール・マスネに至っては、その名を小耳に挟んだこともなかったが、メロディは初見でも鼻歌でついていけるほど知っている。不思議なものだ。どこでそんなに聴いたのだろう。こういうとき一般的に有力な仮説はCMだろうが、我が家にはもう長いことテレビという家電がないのである。▼なんにせよ『タイスの瞑想曲』は良い曲だ。揺れ動く半音階からタイスの葛藤が浮かんでくる。単純かつ美しい旋律に勝るものはない。
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