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矢倉の勉強をはじめる。その美しさ、戦略の広さ、発展の多彩さから将棋の純文学とも言われる「矢倉囲い」だが、私はなぜか形も名前も銀冠のほうが好きで、今まで自分で組むことも対策することも避けていた。しかし右玉と銀冠の一辺倒にも飽きてきた最近、居飛車の囲いを改めて洗いなおしていたら、菱矢倉のような格好いい矢倉もあると知って、こういう変化が試合中に出来るなら矢倉も楽しそうだと思い至ったのである。▼さて有隣堂で矢倉の教科書を何冊か立ち読みし、序盤の組み方と中盤の伸ばし方を覚え、十秒将棋で実戦投入。崩壊、また崩壊。恐るべし矢倉。なんという脆さだろう。もちろん私が扱い方を知らないせいなのだが、テンプレのように同じ攻められ方であっという間に落城してしまう。今までまともに戦えていたのも慣れた囲いがあればこそというわけか。対策も研究されている戦法だけに、指しこなすにはきちんと攻防の型を習得する必要がありそうだ。
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