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「幸福な家庭はどれも似たようなものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである。」トルストイ『アンナ・カレーニナ』の冒頭。実は本書、まだ読んでいないので引用するのはためらわれたが、現在読み進めている『銃・病原菌・鉄』に言及があったので孫引いてみた。▼トルストイによれば、結婚生活が幸福であるためには、互いに異性として惹かれていること、金銭感覚が一致していること、子供のしつけについての考え方が同じであること、親類への対応、宗教観など、共同生活にまつわる意見が上手く一致していること――などが必要だという。これら全てを満たすことが「似たような幸福」を生み出すのであって、どれかひとつでも欠ければ不幸になる。何が欠けるかで不幸がの形が変わる。だから不幸の形はたくさんある。▼成功とは、数多ある失敗の要因を全て回避した後に得られるもの。成功観としてはかなりシビアだが、現実はそんなものかもしれない。
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