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ギリシャの破綻危機、中国の株価暴落、国内では東芝の不適切会計。経済のビッグニュースには事欠かない年である。もとより普段から債務不履行だの粉飾決算だのと金融にまつわる不誠実な単語が聞かれない日はないが、こと最近のトピックスはどれもこれも規模が大きい。疑惑が疑惑を読んで次々不正が暴かれ、破綻、煽りの不況、自暴自棄……とドミノ倒しが続いたら、実際、どうなるかわかったものではない。第三次なんとかにならないとも限らない不穏な世の中である。▼そうしてこんな惨事の裏には、必ず巨額の富を儲けている人々がいるものだ。まして偶然の機会に便乗して儲けるだけならまだしも、今回のギリシャの一件が少なからずそうであるように、自ら将来の破綻を誘導する手口を繰り出してくるのだから堪らない。ウィルソン大統領の言葉を借りれば「パニック製造人」とでも言うべきヘッジファンドの存在感は、成した悪事と引き換えに日々増すばかりである。
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