400
Post/Edit Page
まとめてインタビューばかり読みつづけた後の雑感。インタビューを受けた人々の職業は作家、記者、学者、宗教家、活動家、発明家、政治家と多岐にわたるが、率直に言って政治家がもっとも面白く、作家がもっともつまらなかった。当初想定していた序列とは真逆だが、読後の今にして思えば、即興で人を感化するだけの口が回らなければ政治家は務まらないし、作家の本懐は時間をかけて言葉を煮詰めることであるから、この結果は妥当なのかもしれない。▼言うなれば自らの思想を態度で示すようなメタ的な受け答えはインタビュー向きではなく、事実と、その事実に対する見解を端的に述べてくれる方が、記者の質問に噛み合っている感じがして気持ちが良いということだ。読んでいて人柄も伝わってくる。私としては、第一巻ではビスマルクが最良だった。政治の世界などまるで興味のない私だが、そんな私でも唸らせるほどのカリスマが当時の人々を惹きつけたのであろう。
pass:
Draft