400
Post/Edit Page
早朝、小学校。ぎらぎらと夏の太陽が照りつける炎天下の校庭。町内会の班長業務のひとつ、夏祭りの本部設営である。▼できれば曇ってくれという祈りはどうやら神様の不興を買ったようで、今日の空は雲ひとつない快晴となった。立っているだけで汗が滴り落ちる猛暑の中、軍手越しにもジリジリ熱い金属製のテントを組み立てていく。組み上げたテントだけが唯一の日陰になるので、天蓋の布を張ってから次に取り掛かるまでのあいだが休憩時間だ。暑さと汗はどうにもならない。せめて水だけは浴びるように飲む。▼机を並べたり、椅子を担いだり、飾り物をつけたり、太鼓を動かしたり……雑務をせっせとこなしていたら、なんとか昼には片付いた。一旦帰宅。シャワーを浴びて汗を流し、扇風機の前で身体を休めて、いざ出社――。数十秒で汗だくが帰ってくる。垂直な日光が重たい。出社前に疲れ果てるような日はそうそうないが、案外、仕事ははかどるから不思議である。
pass:
Draft