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ランドール・マンロー『ホワット・イフ?』読了。電車で読んでいて、笑いを堪えるために下唇を噛まなければならなくなったのは、かなり久々だ。三省堂の人気ランキング棚で見かけたとき、今日は買わないが、近いうちに必ず読むことになるだろうと思った私の直感は正しかった。翌日、購入。翌々日、読了である。▼「野球のボールを光速で投げたらどうなるか?」と言う副題がついている通り、馬鹿げた疑問に科学と数学を駆使して大真面目に答えるという「空想科学読本」的なテイストが基本線。その手の本なら類似品がいくらでもありそうなものだが、本書が突出して面白いのは話の持って行き方である。展開が斜め上というか、そう来るとは思わなかったというか、真面目なサイエンスと思わせて結論はジョークという、その匙加減が絶妙だ。顔のない線画の人物たちも、洒落た台詞から表情が見えてくるようで、なんともじわじわくる。第一印象以上に楽しめる本である。
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