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五輪エンブレムの取り下げが決まった。頑として盗作を否定する態度を取りつつも、次々と露呈する過去の失策、権利管理の甘さを逆に突かれ、不利な世論が形成されつつある中での決着である。▼私も早くからエンブレム問題には関心を寄せていたが、アイデアが盗作かどうか、選考が出来レースかどうか、あるいは利益のキックバックがいかほどかということよりも、とにかく現行案のダサさだけが気がかりであった。プリミティブなデザインを否定するつもりはないが、それにしてもかっこよくない。そう、かっこよくないのである。▼恐らく、こういうもやもやした気持ちが大勢の中にあったからこそ、あわよくばデザインが変わらないかと暗い期待にも後押しされて、火の勢いに歯止めが効かなくなったのではないか。そんなふうに思っている。たとえ諸々の疑惑があっても、原案がずば抜けてクールなエンブレムだったなら、こんな結末にはならなかったのではないだろうか。
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