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「北風と太陽」は、世界中で愛されている数少ない童話である。たとえ自分で読んだことはなくても、そのあらすじと結末を知らない人はそういないだろう。しかし、ときどき不思議に思うことがある。それではなぜ、世の中にはこんなにも、声を荒げ怒鳴り散らすことで人に言うことを聞かせようとする人が多いのだろうか。▼それだけ自分に自信がないからでしょう、とは夕食を共にした後輩の弁。たしかにそうかもしれない。自分に自信がない人は、力を誇示したくなるものだ。彼らの目的は、旅人にコートを着せることではない。自分がいかに強い風を吹かせられるかを知らしめたいのだ。威張るとはそういうことなのだろう。自分のエネルギーを信じられない人は、太陽でいることなどできない。▼そんな話題を食卓に乗せたのも、今日読んだ本が素晴らしかったからである。デール・カーネギー『人を動かす』読了。星五つ。自己啓発の原典にして頂点。本当に良い本だった。
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