400
Post/Edit Page
同じく『話し方入門』より、ジェスチャーに関する指摘も面白いので紹介。当たり障りないようでいて、本当に古典かと思うほどひとつひとつの指摘が独創的で面白い。スピーチにジェスチャーを用いるとき、初心者の陥りやすい問題のひとつが、「動作が短すぎること」だと言う。▼著者はジェスチャーの多用、ないし意図的な使用には否定的だが、それでも一度繰り出したからには、その動作は思っている以上に長くしなければならないと指摘する。強調したい思想や言葉に添えられたジェスチャーが短いと、自分では意図していない身体の動きにも、まるで意味があるかのように思われてしまうのだ。聴衆の意識は散漫になり、やがて誰もジェスチャーに注意を払わなくなってしまう。▼長く、ゆっくり動かねばならない。重要なことはゆっくりとする。これは基本中の基本である。言葉もそうだ。重要なことはゆっくり言う。決して「大きく言う」ではないところに注意されたい。
pass:
Draft