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艱難辛苦を乗り越えて、ようやく将棋の一級に到達した。毎日、通勤の行きと帰りに気が向いたらスマホでネット対戦するだけの努力を艱難辛苦などとは片腹痛いが、何度も80%に到達しては記録的な連敗を繰り返してふりだしに戻るという、理不尽極まりない仕打ちを受けていた時間の長さが苦労を大袈裟に言わせるのである。昇格という人参を目の前にぶらさげて、延々走っていたわけだ。▼巷で言われる「二級の壁」もこれで超えたことになる。ではこのあとも打ち続けていたらやがては初段かというと、そんな気はまるでしていない。いくら勝てることがあるといっても、基本的には太刀打ちできない初段や二段の連中と毎度互角の勝負をしなければならないのだから、今の私にとっては二級の壁より分厚い「一級の壁」が見える状態である。ここから先はずっとそんな調子だろう。少年ジャンプでも将棋漫画の連載が始まって、将棋人口もじわじわ増えていきそうな気配である。
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