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とうとうベッドの注文を確定する日が来た。流行りものへ気移りしたり、高級品に目が眩んだりしつつも、最終的に選んだのはオーソドックスなフランスベッドのライフトリートメントである。しかもソフトタイプを選択した。ベッドは硬い方が良いという思い込みが間違っていることをショールームの体験で痛感したのである。▼ベッドの「柔らかさ」には二種類ある。ひとつは、低反発の詰め物が多いマットレスに見られるような、身体の形状に合わせて表面が沈んでいく柔らかさ。もうひとつは、バネの反発は硬く身体は沈まないが、表面の感触は弾力がありやさしく感じる柔らかさだ。ライフトリートメントのソフトは後者にあたる。そうして、寝てみてわかったのは、私が忌避していたのは前者の柔らかさであって、後者の柔らかさではなかったのだ。▼しっかり身体を支えてくれるのなら感触はやはり柔らかい方がいい。ささやかながら体験によって得た価値観の変化である。
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