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たとえば、自分のやり方に強い自信があり、かつ自信を裏付けるだけの高い能力も持ち合わせる若手がいるとする。彼は上司から仕事を与えられるとき、手法まで細かく指図されることを嫌うだろう。それよりは「やり方は自由でいいから目的を達成してくれ」と信頼して任せてくれる相手の方が合うはずだ。▼さて、そんな彼が上司になったとする。彼はどんな上司になったのだろうか。彼は昔と変わらず自分のやり方に自信を持っている。成果も挙げてきた。彼の自信は間違っていなかったのだ。であれば、彼はもしかしたらこんな上司であるかもしれない。「この仕事なら、やり方はこうしたほうがいいよ。」▼未来の自分が、今の自分にとって理想の上司であるとは限らないということだ。学習と指導のスタイルは、必ずしも噛み合わないのである。相手が誰であっても、その長所を伸ばしたいと思うなら、自分の癖がそれぞれどうであるかについて、よく知っておく必要がある。
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