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今日の帰路はベートーヴェンの「月光」巡り。ホロヴィッツの「月光」も久しく聞いていなかった。▼グールド、ブレンデル、バックハウス、ルービンシュタイン、ポリーニ、その他、月光のラインナップもかなり増えたが、今でも第三楽章はホロヴィッツが最も良いと思う。確かに冒頭フレーズのsfの独自解釈は賛否両論だろうが、全編通しての面白さという点では他の追随を許していない。当時の印象が鮮烈だったせいか、あれからしばらくホロヴィッツの全集を聴きまくっていたせいか、歩く歩調と「間」がぴったり合って気持ちがいい。引き伸ばしたあとの強拍が「ここで来る」というのがなんとなくわかる。それに合わせて足を踏み出す。踏み出したときにはもう後戻りできないわけだから、大地に足が着くタイミングと強拍が見事に一致したなら、文句なく予測成功なのだ。イヤホンの向こうと息の合う感覚が楽しい。▼せっかくだから明日は「熱情」巡りでもしてみようか。
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