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色相が立てば彩度が立たず、彩度が立てば明暗が立たず、明暗が立てば色相が立たぬ。あれこれいじくり回してようやく全てが上手くいったと思ったら、今度はコントラストの強さが合わない。ガンマ補正した画像を元にグレーディングを施して、さらに逆ガンマ補正をかけたときに正しく見えるような絵をつくる、そのとき生成されたルックアップテーブルへのアクセス座標をカラーに見立てて再びガンマ補正をかけるという、何を言っているのかわからないような複雑怪奇な操作を経て、ようやく正解と思われる絵面が現れてきたのは、終電が発車する僅か十分前のことであった。▼色調整にまつわる面倒事は山のようにあるが、ガンマ補正ほどシンプルでわかりにくいものはない。色を持ち上げるのか抑えるのか。数値を増やすのか減らすのか。階調が潰れてしまう条件は。ガンマ補正した結果今の色空間は何になったのか――2.2がゲシュタルト崩壊しそうな今日この頃である。
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