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マーラーの交響曲第2番「復活」を聴く。指揮者はパーヴォ・ヤルヴィ。レナード・バーンスタインの薫陶を受けた人物のひとりとして小澤征爾と村上春樹の対談の中で名前が出ていたので覚えていた。派手さや豪奢さはないが、堅実で丁寧な印象を受けるナイスミドルである。頭に光る汗が美しい。▼しかし、滅多にないことではあるが、実は聴きながら途中で寝てしまった。第三楽章の途中でうとうとしはじめて、第四楽章の声楽が出てきたあたりから記憶がない。意識を取り戻したのは拍手が聞こえてきたときだ。通常、くだらない音楽やつまらない演奏で眠ることは難しいので、よほど眠かったのでなければ、よほど名演だったということになろう。そういうわけで後半こそ聞き逃したが、曲と指揮者への好印象は加点された。次は目覚めて明晰なときに聴きなおしたい。▼尚、同指揮者にはベートーヴェンの交響曲全集もあるが、こちらは新品の販売は終わっているようで残念。
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