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ふと思い出した話。入社してまもなく配属が決定、その配属先の部署と立食パーティーをしていたときのこと。どちらかというと和気あいあいとした歓迎の会という雰囲気だったが、そんな中、ガツガツと偉い人に絡んで行って、「自分、ドMなんでキツイのは大歓迎です!」「根性だけが取り柄ですから!」と自己アピールに勤しむ同期が一人いた。積極的な売り込みが出来る人は凄いな、と遠巻きに見ていた記憶がある。▼ただ、彼はもう会社にはいない。主に上司と馬が合わないという理由で早々に辞めてしまったのだ。本人の主張に曰く「理不尽な」指示や叱責が多いことに耐えられなかったらしい。しかし、客観的に見ても彼のメンタルは常人より脆かった。在りし日のアピールが、果たして不安の裏返しだったのか、本当に自覚がなかっただけなのか、今となってはわからないが、元気や根性の売り込みはいまいち信用しにくいと思うようになってしまったエピソードである。
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