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20世紀映画の傑作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ三部作を観る。どれも傑作の傑作たる所以がよくわかるテンポの良い作品だった。▼当たり前と言えば当たり前だが、注意して観れば観るほど随所にハリウッドの脚本術が詰まっているのは面白い。主人公たちはいつも時間に追われているし、一見ストーリーに関係のない小道具やアイテムは後で必ず役に立つ。アクションを伴わない状況説明は最小限しかないし、物語を前に進める力のない場面は全て大胆にカットされている。試みに「脚本術」の表題を見ながらお浚いしてみたいくらいだ。たぶん、ほとんどの大項目が何らかの形で実践されているだろう。▼もちろん、なぜそこで時間ぎりぎりに飛ぶのかとか、どうしてあれを持っていかないのかとか、細かいツッコミはいくらでもできるが、そんなツッコミをする方が野暮だと思えるような作品を名作と言う。こと面白さにかけては構成とテンポに勝る要素はない。
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