400
Post/Edit Page
一年間、自治会の持ち回り班長を終えて。毎月の定例会議に出席し、回覧板をつくり、各戸配布物を配って回り、アンケートを集計し、催し物の提出物を取りまとめ、夏祭りの設営や防犯パトロールなど定期的に訪れる雑務に参加する。ハードというほどの分量ではないが、現役で働いている人間が並行でやるには少々荷が重い。進んでやりたがる人はいないだろう。まして役員ともなると猶更だ。来期、役員として残留することを希望した今期の班長はいなかった。▼どの自治体も今は運営が極めて困難になっているという。どこも現役を退いたばかりの六十五歳から七十五歳あたり、時間はできたが体力はまだそれなりにあるという世代を頼りにする他なく、したがって居住者の世代交代が行われないうちのような町では、平均年齢が上がるにつれて七十五歳以上の世帯か空き家しかなくなるというわけで、自治会もなかば消滅してしまうのだ。生命力とは即ち、若い人口なのである。
pass:
Draft