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銀座から新橋まで歩く。銀座とひとくちに言っても広いもので、東京メトロ東銀座駅からJR新橋駅までたっぷり歩くと三十分近くかかった。▼このあたりを歩いていて面白いのは、目も眩むような眩しさの新しい建物と、何十年も前から放置されているような古い建物とが、あたりまえのように共存しているところだ。銀座四丁目から、有楽町と新橋を結ぶ「近道」まで歩いてみればわかる。この景観の移り変わりは、ちょっと他では見られない奇妙なものだ。まるで数分の間に何十年もの時を遡行したような錯覚を起こす。「ユービック」の世界である。▼流行を追う先端の街でありながら、東京であるという理由だけで焦る必要もなく、したがって古いものは遠慮無く古いままにしておける、そんな余裕の現れかもしれないと話していた。今日は新橋で乗車したが、浜松町まで足を伸ばせば、全く違う町並みが現れる。この「ごった煮感」が、いかにも東京である。東京でしかない。
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