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接続詞を適切に使うと文章の論理は明確になっていく。ここでの「接続詞」は品詞としての接続詞よりも広く取って良い。「もうひとつ例を挙げれば」とか「そうした状況にも関わらず」とか、前の文章を承けて次の文章の役割を明確にする類の繋ぎは全て、論理の流れをわかりやすくする力を持っている。▼しかし、全ての文章同士を適切な接続詞で繋ごうとすると、くどくて読みにくい冗長な文章になってしまう。そこで、論理の流れを読者が暗黙の内に汲み取ってくれるであろう接続詞は省く。省いて前後の繋がりが曖昧になるようなら省かずに残す。▼この二段階の推敲を経て生まれた文章は、若干の機械臭を残しつつも案外とさっぱりしていて、わかりやすく流暢な文章になっていることが多い。即興性を重視する時はやらないが、長文を要する仕事のメールなど、かたい場面では稀に使う手法である。すっきりと文章をまとめるのが苦手な人は、ぜひ一度は試してみて欲しい。
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